業界研究の進め方:全体像をつかんでから、気になる業界を深掘りする
業界研究は、志望先を選ぶためにも、面接で志望動機を話すためにも欠かせない準備です。この記事では、世の中の業界を広く見渡すところから、気になる業界を深く調べるところまでの手順を紹介します。
業界研究をする目的
業界研究の目的は、大きく2つあります。ひとつは、知らなかった業界に出会い、選択肢を広げること。もうひとつは、志望する業界の仕組みを理解し、「なぜこの業界なのか」を自分の言葉で説明できるようにすることです。
ステップ1:業界の全体像をつかむ
最初は広く浅く見渡します。業界は一般的に、次のような大きなまとまりで分類されます。
- メーカー:食品、自動車、電機、化学など、モノを作る業界
- 商社:国内外でモノやサービスの取引をつなぐ業界
- 小売・流通:百貨店、スーパー、専門店、通販など
- 金融:銀行、証券、保険など
- サービス・インフラ:電力・ガス、運輸、不動産、人材など
- IT・通信:ソフトウェア、インターネットサービス、通信など
- 広告・マスコミ、官公庁・公的機関など
業界地図などの書籍や、就職情報サイトの業界解説を使うと、全体を短時間で見渡せます。
ステップ2:身近なモノから、業界のつながりを見る
普段使っている商品やサービスを一つ選び、「誰が作り、誰が運び、誰が売っているか」をたどってみてください。たとえば住宅の屋根に載っている太陽光パネルひとつをとっても、部品を作るメーカー、製品を開発するメーカー、販売・施工する会社、電気を買い取る電力会社など、多くの業界が関わっています。業界同士のつながりが分かると、BtoB(企業向け)の仕事にも目が向くようになります。
ステップ3:気になる業界を深掘りする
いくつか候補が絞れたら、次の観点で調べます。
- ビジネスモデル:誰に、何を、どうやって提供して利益を得ているか
- 主な企業:業界の中にどんな規模・特徴の企業があるか
- 市場の動き:成長しているか。どんな社会の変化の影響を受けているか
- 課題:業界全体が抱えている課題は何か
- 職種:その業界で働く人は、どんな仕事をしているか
情報源の使い分け
- 業界団体や官公庁の公開資料:市場の規模や動向など、信頼できる基礎情報が得られます。
- ニュースや業界紙:最近の出来事や、業界が直面している変化を追えます。
- 企業の採用ページや説明会:働き方や仕事内容など、現場に近い情報が得られます。
- OB・OG訪問やインターン:実際に働く人の話や体験を通して、資料だけでは分からない実感がつかめます。
調べた内容は、ノートや表にまとめておきましょう。業界ごとに同じ観点で比べられるようにしておくと、志望動機を考えるときに役立ちます。
まとめ
業界研究は、広く見渡すことから始め、気になる業界を同じ観点で深掘りしていくのが効率的な進め方です。資料で調べるだけでなく、説明会やインターンで働く人の話を聞くと、業界の姿がより立体的に見えてきます。
※記事の内容は公開日時点の一般的な情報をもとにしています。制度や選考の方法は企業・時期によって異なるため、最新の情報は各企業の案内をご確認ください。